小さな本の物語
コーヒーとチョコレートと抜き書きノートと、抜き書き中の『小さな本の数奇な運命』。
主人公は昔、若者たちに愛され、今は時代遅れになってしまった一冊の本。
こんな本を読んだら、ますます本が手離せなくなってしまいそうだけれど、本にとっては棚の奥に埋もれて忘れられるより、大事に何度も読み返されるのが幸せなんだろうなぁ……。
それは、三十世紀におけるぼくらの存在に疑問を呈した二人の紳士に向けて言われた。「いいえ、お客様、両者は根本的にちがうのです。こちらは道具がひとつ増えたというだけで、道具としての機能しかありません。決して本の代わりにはなりません」と、きっぱりと言った。

- 作者: アンドレーアケルバーケル,望月紀子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2004/02/25
- メディア: 単行本
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