薬用せっけんではない
『珈琲とエクレアと詩人』を読んで、その中に出て来る北村太郎とその友人の妻との恋が描かれているというので『荒地の恋』を読んでみたのだけれど『珈琲とエクレアと詩人』の悲しくて優しい詩人のイメージが崩れた。
その恋がはじまった時には北村さんも妻子有の立場だったのか……。
自分の恋愛に浮かれた気分で、旦那の不貞を疑ってもいなかった妻に不倫を告白し、そのことを責められると怒るってひど過ぎる。
でも、こういう芸術家や表現者は、芸術の源になってくれる女性(ミューズ)に走ってしまうのは仕方がないことなのかもという気もする。
一緒にいて自分の創作意欲を高めてくれる女性こそが大事で。
たとえ、どんなに妻が立派ですばらしい女性であっても、それとこれとは別なんだろうな。
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